今月の本: |
『怒りの葡萄』(スタインベック) |
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実施日時: |
2009年11月21日(土)14:00〜17:00 |
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今月の会場: |
西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分
勤労福祉会館 和室(小)
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参加費 : |
350円(会場費・資料コピー代に補填します) |
懇親会 : |
終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度) |
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今回取り上げるのはスタインベック作『怒りの葡萄』です。
この作品は1939年に発表され、初版に印刷された50万部が売り切れるほどの人気を博し、スタインベックは1940年にピューリッツァー賞を受賞しました。1962年にノーベル文学賞を受賞した主な理由にもこの作品があげられています。発表の翌1940年に早々に映画化されました。
4年間の刑期を終えて出所したトム・ジョードは、乾燥地帯で営々と農業を続けてきた一家が大規模化の波をまともに受け、オクラホマ州からカリフォルニア州に移ることを知る。説教師ジム・ケイシーと行動を共にし、家族と合流。様々な苦難を乗り越えてカリフォルニア州にたどり着く。
希望の天地であるはずのカリフォルニアでジョード家族を待ち受けていたものは...。
全30章で構成される本作品は、偶数の章でジョード一家の軌跡が記述され、奇数の章で当時のアメリカ社会を描写しスタインベックの批判が述べられている。この作品がアメリカ中部に生きる農民一家の物語であると同時に社会批評として評価される所以である。そのためにアメリカ全土で本作品をめぐる論争が巻き起こり、出版禁止にする州まであらわれたという。
アメリカ文学の代表作のひとつとされる本作品を一緒に読んでみたいと思います。
※本作品は、新潮文庫から上下2巻で発売されています。
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http://prosecute.way-nifty.com/blog/2009/12/56-0e08.html |
【当日配布の資料より一部を掲載】 |
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