今月の本: |
『変身』(カフカ) |
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実施日時: |
2010年2月20日(土)14:00〜17:00 |
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今月の会場: |
西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分
勤労福祉会館 和室(小)
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参加費 : |
350円(会場費・資料コピー代に補填します) |
懇親会 : |
終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度) |
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布地の販売員として各地に出張している主人公グレーゴル・ザムザ。
一家には両親が作ってしまった多額の借金があり、グレーゴルには仕事面や人間関係、睡眠不足など様々な不満があるが、今の仕事は続けなければならない状況である。その日も出張に行く彼が朝起きると巨大な毒虫になっていた。仰天した家族は、ステッキでなぐりつけて彼を自室に追いやる。
家族は彼のことを他人の目につかないように家の中に住まわせ、妹が虫となった彼の世話を始める。しかし壁を這い回る虫の姿に母親が失神。父親に投げつけられたりんごによってグレーゴルは大怪我を負ってしまう。
稼ぎ手を失った両親と妹は働くに出るようになる。自宅には下宿人を住まわせ収入を得ようとするが、虫の存在に気づいた下宿人は下宿代を払わず引き払っていく。妹は虫となったグレーゴルを見捨てるべきだと言い父親も同意する。そんな家族の姿をみたグレーゴルは自室に戻り、人間だった頃の記憶を思い返しながら絶命する。
死骸はお手伝いによって片付けられる。休みを取った三人が散策しながら恵まれた仕事のことを話し、両親は年頃になった娘に縁談を考えなければと考えるシーンで物語は終わる。
個々人の感情の描写は意外と少なく、淡々と書き進められている感がある作品といえると思います。
あらすじを追うだけでもなんともやりきれないものを感じてしまう作品ですが、カフカはこの物語で何を訴えたかったのでしょうか。
カフカが文字にしなかった気持ちに思いをはせながら読み進めたいと思います。
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http://prosecute.way-nifty.com/blog/2010/03/post-29c6.html |
【当日配布の資料より一部を掲載】 |
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