プロセキュート
【第149回桂冠塾】実施内容
今月の本: 『彼岸過迄』(夏目漱石)
実施日時: 2018年6月23日(土)14:00~17:00
今月の会場: 勤労福祉会館 和室(小)
西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分
参加費 : 350円(会場費・資料コピー代に補填します)
懇親会 : 終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度)
今月の本は夏目漱石の作品『彼岸過迄』です。
漱石はこの作品を執筆する直前に生死の境をさまよう大患を患っています。療養後に予定されていた新聞小説として書かれたのがこの作品『彼岸過迄』でした。作品を待っていた読者に喜んでもらいたいという気持ちで面白い小説を書こうとしたと漱石自身が述べています。

その言葉通り、物語の冒頭から大学卒業したが就職をしていない敬太郎なる人物が主人公として登場し、様々な空想や探偵まがいの行動を起こします。
ただしこの作品はこのままでは終わっていません。
後半に敬太郎の友人「須永」という人物の人生の来し方の話に移行します。
須永の性格は内向的。漱石作品の代表的なキャラクタとも言えるかもしれません。須永の内向的な性格によって幼馴染の千代子との許嫁の関係は破綻します。その原因が須永の性格だったかどうかは千代子の言がありませんので判然としませんが、少なくとも須永自身はそれが災いしたと考えています。
その意味では須永は漱石の考えをそのまま投影した人物といえるでしょう。
小説は次第に須永の叔父さん「松本」の話になり、敬太郎が聞き役になって進んでいきます。

作品の前半部分から敬太郎は蛇の頭がかたどられたステッキを持ちます。
このステッキを持っている時といない時で、敬太郎の心境が大きく変わっている点も何らの意味を持たせるように描かれています。その当時の漱石の心境を推察するひとつの手掛かりとも言えると思います。

漱石の人生と重ね合わせながら読み進めてみたいと思います。


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