プロセキュート
 ※第2期
【第8回実施内容】 ※通算30回
テーマ: 市場志向型戦略
実施日時: 2006年3月3日(土)14:00〜17:00
会場: 西武池袋線中村橋駅・徒歩5分
【主宰者から一言】
今回のテーマは企業経営の根幹であるとされる市場指向型戦略です。
顧客志向、市場志向ということは、いまやどの企業でも言われないことがないほど常識とされた感があります。しかしその実態はどうなのか?またそのような実態になっている原因はどこにあって、その打開は可能なのか?またその方向性に過ちはないのか?
前回講義でもテーマとなった価値創造、価値提供と事業業績とをつなぐ市場志向型戦略の理論と現場を検証提案しました。
■当日の予定スケジュール
時間帯 テーマ・内容
14:00 〜  事業のミッションとは
   戦略事業単位の確立
   事業の戦略計画
   マーケティング・プロセス
   戦略計画の使命と現実          など 
■今回のポイント
市場は常に変化し続けている。
これが今回の大きなキーワードです。
今回は経営戦略の要諦を一気におさえました。
直感的な感覚のみで経営を行なうのは大きなリスクを負っている状態といえるでしょう。
経営の実務に入っていくと、当初考えていた目的や理想からどんどんかけ離れている現実をよく見受けます。その原因はいくつかありますが、そのひとつが目的観の喪失と分析手法の不十分さが挙げられると思います。
市場は常に変化し続けています。仮に、会社創業時や事業開始には明確であった目的が見失われることがないとしても、戦略面は市場の変化を見極めて柔軟に対応することが求められます。その意味から少し時間を割いて、いくつかの代表的な手法の特徴と具体的な活用方法をレクチャーしました。
例えば、投資ポートフォリオ分析としてボストンコンサルティンググループ・モデルとGEモデル、事業レベルの分析としてSWOT分析を紹介しました。これらの手法は、正しく活用されていない手法の代表格でもあります。またもちろん手法自体には万能ではありませんので活用には限界があります。また経営理念から考えると分析視点自体が違うと考えるのが妥当な手法も含まれていると私は考えています。
多くの経営書でセオリーとされているからといって考えることなく受入れていては、理論や手法を使いこなすことができなくなる危険があります。
その事業を始めた当初の思いから懸け離れてきてはいないか。
判断すべき経営指標や要素項目はまちがっていないか。
共に働くメンバーとのズレは生まれていないか。
メンタルな表現がふさわしいような事柄も、ある面ではテクニカルに把握し、判断する能力が求められていると考えています。
個々の詳細について、さらに掘り下げる必要があると思われる点については次回以降の回で取上げます。
■主なテーマ
市場志向型戦略計画とは
戦略計画の3分野
企業における戦略計画の4段階

企業レベル、事業部レベルの戦略計画
@ 企業ミッションの明確化(ミッション・ステートメント)
A 戦略事業単位(SBU)の確立
B 各SBUへの資源配分
C 売上における期待値と予想値の間に戦略計画ギャップがある場合の対処

事業レベルの戦略計画
Step1.事業のミッション
Step2.SWOT分析(外部環境分析/機会・脅威)
Step3.SWOT分析(内部環境分析/強み・弱み)
Step4.目標設定
Step5.戦略策定
Step6.プログラム作成
Step7.戦略の実行
Step8.フィードバックとコントロール

マーケティング・プロセスを理解する
マーケティング・プロセスの段階
1) マーケティング機会の分析
2) 標的市場の調査と選択
3) マーケティング戦略の構築
4) マーケティング・プログラムの立案
5) マーケティング努力の組織化(管理)
6) 実行
7) コントロール

製品レベルの戦略計画
@ エブゼクティブ・サマリーと目次
A 現在のマーケティング状況
B 機会と問題分析
C 目的
D マーケティング戦略
E 行動計画
F 予想される損益計算書
G 管理
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