今月の本: |
『海の上のピアニスト』(アレッサンドロ・バリッコ) |
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実施日時: |
2015年1月24日(土)14:00〜17:00 |
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今月の会場: |
勤労福祉会館 和室(小) 西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分 |
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参加費 : |
350円(会場費・資料コピー代に補填します) |
懇親会 : |
終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度) |
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この物語は一時期、この船に乗って一緒に演奏していたトランペット吹きの回想として描かれます。
時は西暦1900年、多くのヨーロッパからの移民をアメリカへ運ぶ豪華客船ヴァージニア号の中で、黒人の機関士であるダニー(ビル・ナン)は、客船のダンスホールのピアノの上に置き去りにされた生まれたばかりの赤ん坊を見つける。ダニーは、その子に「ダニー・ブードマン・T・D・レモン・ノヴィチェント※」と名付け彼を育てることにします。
ダニーが事故で死んだ後も、ノヴィチェントは船の底で成長した。そんなある日、ノヴィチェントは船内のダンスホールで演奏されていた音楽に魅了され、夜中にこっそりとピアノを弾いていると彼の天才的な音楽の才能が開花する。
大時化のなかでストッパーを外したピアノの弾くシーンや、人気ピアニストのジェリー・ロール・モートンとの競演は圧巻です。
そして作品の後半では、一度も船を降りたことがなかったノヴィチェントが下船する決意をします。しかしノヴィチェントは船を降りませんでした。
彼が語ったその理由とは…。
そしてヴァージニア号は戦争の最中は病院船として酷使され、破損が激しく廃棄処分が決まります。船の上で生まれ、一度も船を降りることなく生きてきたノヴィチェントは船と共に一生を終えることを選びます。
※映画では彼の名前は「1900(ナインティーン・ハンドレッド)」とされています。
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