今月の本: |
『デミアン』(ヘッセ) |
|
実施日時: |
2016年6月18日(土)14:00〜17:00 |
|
今月の会場: |
練馬区勤労福祉会館 和室(小)
西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分 |
参加費 : |
250円(会場費・資料コピー代に補填します) |
|
懇親会 : |
終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度) |
|
|
「デミアン」はヘッセの代表作のひとつです。
主人公の少年シンクレールの青少年時代を描いた作品です。
物語は小さな町のラテン語学校に通っていた10歳の時の出来事から始まります。
近所に住む年上の不良少年のリーダー格クローマーに初めてついて歩いた時に、子供の見栄から小さな嘘をついたシンクレールは、その嘘によってクローマーに脅され続けることになる。自分で何とかしなければとあがくシンクレールは両親にも嘘をつき、盗みも犯してしまう。
抜け出せない蟻地獄に堕ち込んでしまったと思い込んだシンクレールは、精神的にも追い込まれてしまい、人生の破綻と精神障害の一歩手前まで追い込まれるが回りの家族や友人、学校の先生達の誰にも相談ができず、回りからも理解してもらえなかった。
そんなぎりぎりの時にマックス・デミアンと出会うのだった。
デミアンはシンクレールの状況を的確に読み取ることができ、彼を窮地から救出する。シンクレールはデミアンに急速に惹かれていくが、デミアンの思想の中に特別な感覚が存在することに気づいていく。そしてその感覚は漠然としていたがシンクレール自身も持っていたものだった。
少年シンクレールはどのような青春時代を送っていくのか。
どのような人と出会い、いかなる思想と哲学を拠り所に人生を歩んでいくのだろうか。
決して順風満帆ではない思春期。
根拠はないがなぜか自分の信念や手本にした様々な考えや生き方。
他人には言えない悶々と思い悩んだ経験を持つ人も多いのではないだろうか。
誰もが一度は通ってきた道を投影しながら読み進めてみたいと思います。
|
|