今月の本: |
『三四郎』(夏目漱石) |
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実施日時: |
2016年11月12日(土)14:00〜17:00 |
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今月の会場: |
練馬区勤労福祉会館 和室(小) |
参加費 : |
250円(会場費・資料コピー代に補填します) |
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懇親会 : |
終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度) |
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来月12月9日は夏目漱石没後100年に当たる日です。
節目を迎える時期にあわせて今月は漱石の作品を取り上げます。
すでに「こころ」「吾輩は猫である」は取り上げましたので今回は「三四郎」を取り上げます。
この作品は明治41年に朝日新聞の連載小説として発表掲載されました。
福岡・豊前から上京してきた青年・小川三四郎が東京で様々な人達に出会って経験した出来事や恋愛が描かれています。
東京での新しい生活を始めた三四郎は同郷の先輩である野々宮を訪ねる。その帰り道でうちわを持った女性に惹かれる。
9月になって大学の授業が始まったが三四郎は授業に興味を持てない。三四郎は佐々木与次郎と下宿しているお宅の「広田先生」を紹介されて会ってみると汽車の中で会ったヒゲの男性であった。野々宮は広田先生の元弟子で東京大学の教授に推薦する運動をしていた。
三四郎は入院中の野々宮の妹よし子の見舞いに行き、池のほとりで見た女性と再会し三四郎の心はざわついた。
後日、広田先生の引っ越しの手伝いにいくと、三度くだんの女性に会った。女性のは里見美禰子であると知る。彼女の話し方は独特でまだ東京に慣れていない三四郎には難解な面もあった。
その頃団子坂では菊人形が有名であり、三四郎も美禰子、野々村、広田らと見物に出かけた。三四郎は美禰子と池のほとりで二人で話す機会を得て、彼女に思いを持っていることを自覚する。
三四郎は野々宮達が探しているのではないかと気にするが、美禰子は「迷える子(ストレイシープ)わかって?」と謎めいた言葉を重ねる。三四郎はその真意をはかりかねて困惑する。
その後も様々な出来事が起きますが、なかでも三四郎が女性に恋する様子が多くの読者を惹きつけました。
上京する列車の中で出会った女性と名古屋で同宿するが何事もなく「度胸のない方」と言われ、東京で出会った野々宮よし子、里見美禰子(みねこ)とも何も起こらない。
中でも里見美禰子に魅力を感じる三四郎であったがその結末はどうなるのでしょうか。
皆さまのご参加をお待ちしております。
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