今月の本: |
『マリー・アントワネット』(ツヴァイク) |
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実施日時: |
2012年11月23日(金・祝)14:00〜17:00 |
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今月の会場: |
勤労福祉会館 会議室(小)
西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分 |
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参加費 : |
350円(会場費・資料コピー代に補填します) |
懇親会 : |
終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度) |
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今回はシュテファン・ツヴァイク作『マリー・アントワネット』を取り上げます。
フランス革命の大激動期における最も有名といわれる人物。それがマリー・アントワネットでしょう。
欧州で栄華を極めた名家であるハプスブルク家に生まれたマリー・アントワネット。そして一方の雄であるブルボン家はルイ王朝の絶頂期を過ぎ王権としての疲れが見えはじめていました。
群雄割拠の激しい欧州で、その栄華を続けることは至難の業。長年覇権を争ってきた両家の間でひそかに同盟が画策された。時はマリア・テレサとルイ15世の時代です。
自らの栄華を維持せんとする政治的目論見によって、1766年には計画が始まり、1769年にルイ15世から書面によって11歳の少女に求婚が行われ、翌1770年にわずか14歳のマリー・アントワネットは将来のルイ16世に嫁いでいきます。
それから1793年にギロチン台の露と消えるまで、一国の贅を尽くした豪華絢爛な生活から国家的反逆者としての汚名を着た終焉まで、天国から地獄までを味わいます。
フランス革命の動乱の前半期を生きたマリー・アントワネットを評して、ツヴァイクは本作品に「一平凡人の面影」との副題をつけています。
ツヴァイクの見たマリー・アントワネットとはどのような人物だったのか。
そして彼女の生き様は、現代を生きる私達に何を語りかけてくるのでしょうか。
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