今月の本: |
『紅はこべ』(バロネス・オルツィ) |
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実施日時: |
2015年5月30日(土)14:00〜17:00 |
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今月の会場: |
サンライフ練馬 第二和室 西武池袋線中村橋駅・徒歩5分 |
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参加費 : |
350円(会場費・資料コピー代に補填します) |
懇親会 : |
終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度) |
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作品は1792年9月に始まります。
舞台はフランス・パリ。フランス革命の真っ只中。革命政府の力は強大になり、貴族と名のつく人はことごとく逮捕されてギロチン台に送られていました。
処刑される人数は毎日百人以上に上り、庶民はギロチンを毎日の楽しみにするという異常な状況が続いていました。貴族は身を隠して国外に亡命しようと必死になりますが、その多くは城門の警備兵にみつかって処刑台の露に消えていきました。
そんな折、フランス貴族を国外に逃亡させる一団が現れます。彼らは必ず事前に通告してその数時間後には貴族達を城門の外に連れ出していました。通知される紙には、いつも<紅はこべ>と呼ばれている赤い花の文様がついていたことから、いつからか彼らは「紅はこべ」と呼ばれていました。
革命政府はイギリス貴族の誰かが仕組んでいるとあたりをつけて、総力を挙げて紅はこべ一団を捉えようと躍起になります。
紅はこべの首領は誰なのか?
果たしてこの抗争はどちらに軍配が上がるのか?
本作品は1902年に完成していましたが、出版社でことごとく出版を断られます。作品の出来栄えに自信があったオルツィは作品を戯曲化し1903年ノッティンガムで上演を果たし、戯曲は好評を博して4年間のロングランとなります。
戯曲の成功を経て、ぜひとも小説として出版をしてほしいの声が大きくなり、満を持して出版された小説は大ベストセラーとなりました。
フランス革命の舞台に繰り広げられる人間模様を共々に読み進めたいと思います。
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