今月の本: |
『三国志』?桃園の巻・群星の巻(吉川英治) |
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実施日時: |
2008年6月28日(土)14:00〜17:00 |
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今月の会場: |
勤労福祉会館 第二和室
西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分 |
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参加費 : |
350円(会場費・資料コピー代に補填します) |
懇親会 : |
終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度) |
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『三国志』の世界。
それは今から約1800年前の時代。中国を治めていたのは後漢の皇帝達であった。
汚職が横行し政治腐敗は常態化してしまった悪世にモラルを失った一部の庶民は黄巾賊と化し中国全土で略奪暴行が繰り広がられ、力なき庶民は貧しさと飢えに苦しんでいた。
世も末かと思われた時代に、闇夜を照らす彗星のごとく若者達が登場する。そしてそれぞれの理想と目標を掲げて自身の思い描く理想郷の建設を目指して戦いを繰広げていく。そして魏、呉、蜀の三国が覇権を争う時代、三国志の世を迎える。
彼らは何を願い、何を実現しようとしたのか。そうした古(いにしえ)の英雄達の精神はいま私達に何を訴えるのか。
日本人に三国志の精神を伝えた名著・吉川英治作『三国志』のエッセンスを共有してみたいと思います。
作品は文庫サイズで全8巻。今回は「桃園の巻」「群星の巻」を中心に進めてみたいと思います。
作品の導入部分になるこれらの章では、義憤に燃え、民衆を救わんと立ち上がった劉備玄徳、関羽、張飛らが、直面する悪である黄巾賊と戦いを始めますが、劉備らを馬鹿にし、軽んじたのは同じ志を持っているはずの官軍、皇軍の将軍達、権限を持った役職者であった。
官位に胡坐をかき、私利私欲を貪る一方で、官位官職がないというだけで玄徳らを虫けらのように扱う。その姿に、劉備達は同志のなかに潜む師子身中の虫の生命に自身の生命が引きずられそうになるのを自身の決意を思い返しながら必死に思いとどまります。
その姿には、私達の現実の葛藤を髣髴とさせられます。
時代を超え、国を超えて語りかけてくる、人生を賭けた人間達の思い。その思いも感じながら読んでいただきたいと思います。
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http://prosecute.way-nifty.com/blog/2008/07/39_67a9.html
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【関連リンク】 |
大三国志展(東京富士美術館)
http://www.fujibi.or.jp/exhibition/sangokushi.html
大三国志展ブログ
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