今月の本: |
『大尉の娘』(プーシキン) |
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実施日時: |
2009年6月21日(日)14:00〜17:00 |
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今月の会場: |
西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分
勤労福祉会館・和室(小) |
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今回はプーシキン作『大尉の娘』を取り上げます。
歴史的研究に裏打ちされた小説の分野を切り拓いたプーシキンは、近代ロシア文学における先駆者であり歴史小説の草分け的存在である。
作品の舞台は1700年代後半のロシア。1773〜75年に起きたプガチョーフの乱(プガチョフの乱)が大きなモチーフになっている。
主人公はピョートル・アンドレーイチ・グリニョフ。幼名はペトルーシャ。
彼の手記という形で物語が描かれている。
グリニョフは貴族の生まれ。裕福な家系の中で世間も知らずに勝手気ままに育った様子がうかがい知れる。
17歳になり、本来であればペテルブルクの近衛士官になるはずだったが、父の意向で辺境警備の守備隊に入隊することになる。
任地に赴く間にもお坊ちゃんぶりを発揮しながら社会経験を積んでいく。
任地のオレンブルグからさらに転任したベロゴールスク要塞で出会うのがイヴァン・クージミチ大尉の娘であるマリヤ・イヴァーノヴナ。マーシャである。
この要塞で同僚となったシヴァーブリンとマリヤをめぐって死闘を行ったグリチョフは重症を負うが、マリヤとの愛を確かめ結婚を約束する。
充実するかに見えた生活は、突然起こったプガチョーフの乱で一変する。
生死の境目を綱渡りのように、しかし信念を貫いて進むグリチョフ。
そして2年余りの戦乱を経て平定されたプガチョーフの乱の後にグリチョフを待っていたものは...。
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http://prosecute.way-nifty.com/blog/2009/06/51-5131.html |
【当日配布の資料より一部を掲載】 |
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■章立て
前詞
第一章 近衛の軍曹
第二章 道案内
第三章 要塞
第四章 決闘
第五章 恋
第六章 プガチョーフの乱
第七章 強襲
第八章 招かぬ客
第九章 別離
第十章 町の包囲
第十一章 叛徒の本陣
第十二章 孤児
第十三章 逮捕
第十四章 査問
後詞
拾遺の章
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