プロセキュート
 ※第2期
【第24回黎明塾実施内容】 ※通算46回
テーマ: 流通業およびマーケット・ロジスティクス
実施日時: 2008年8月2日(土)14:00〜17:00
会場: 勤労福祉会館 第二和室
西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分
【主宰者から一言】
企業経営において、商品の流通過程の段階毎に留意すべきポイントについて考察する。
企業経営を商品の提供という側面から考察を続けると、いかんせん需要と供給、生産と消費という構図に目を奪われがちであるが、その生産と消費をつなぐためにはマーケティング・チャネルが必要であることを前回考察した。
そのうえで、今回はそうした流通過程のパーツを専業とする企業、または流通業務を担当するメンバーにとって重要な経営戦略のポイントを考察する。
販売に関わる仕事に従事している方、今後小売業、卸売等に進出することを考えている方には、特に学んでいただきたい内容である。
■ブログはこちら
http://prosecute.way-nifty.com/blog/2008/08/24_5f9c.html
■実施内容

T.小売業

1. 小売業者の種類

■ 主な小売業の種類
@ 専門店
A 百貨店
B スーパー・マーケット
C コンビニエンス・ストア
D ディスカウント・ストア
E オフプライス・ストア
・ ファクトリー・アウトレット
・ 独立型オフプライス・ストア
・ ウェアハウス・クラブ(ホールセール・クラブ)
F スーパー・ストア
・ コンビネーション・ストア
・ ハイパー・マーケット
G カタログ・ショールーム

■ 小売店のサービスレベル
@ セルフサービス
A セルフセレクション
B 限定サービス
C フルサービス

■ 小売業のポジショニング戦略
@ 多品種・高付加価値戦略
A 少品種・高付加価値戦略
B 少品種・低付加価値戦略
C 多品種・低付加価値戦略

■ 無店舗小売業
@ 直接販売
A ダイレクト・マーケティング
B 自動販売
C 購入サービス

■ 個人以外の小売組織の種類
@ コーポレート・チェーン・ストア
A ボランタリー・チェーン
B 小売業者協同組合
C 消費者協同組合
D フランチャイズ組織
E 複合小売業

2. 小売業者のマーケティング決定

■ 標的市場
・ 首尾一貫した意思決定の基となるのが標的市場に関する意思決定である。
・ 標的市場は常に変化し続ける。

■ 品揃えと調達
・ 標的市場の買い物客の沿う品揃え
・ 品揃えの『幅』と『深さ』
・ 製品差別化戦略の策定
@ 独占的なナショナル・ブランドの販売
A 大規模な販売促進の催し
B 意外性のある商品の販売・日常的な品揃えの変化
C 最新の商品をいちはやく販売する
D カスタマイズ・サービスの提供
E 高度に標的を絞った品揃えの提供
・ 仕入元、仕入方針、仕入手続きを確立する

☆直接製品収益性(DPP)

■ サービス・ミックスと店舗の雰囲気
・ 購買前のサービス
電話faxや郵便等による注文受付
広告
ウィンドウと店内ディスプレイ
営業時間

・ 購買後のサービス
商品発送
配達
ギフト包装
取り付け調整と返品受付

・ 補助的なサービス
情報の提供
駐車場
クレジット対応
トイレ化粧室
託児サービス

・店舗の雰囲気

■ 価格
・ 価格は製品ポジショニングの重要要素である。
・ 価格戦略の2つの方向性
@ マージンを上げて販売数量を少なくする
A マージンを下げて販売数量を多くする
・ 価格戦術の選択
目玉商品
EDLP

■ プロモーション
・ 広告
・ 特別セール
・ クーポン
・ 来店頻度の高い顧客への奨励プログラム
・ 試食販売

■ 立地
・ 市街地の商店街
・ リージョナル・ショッピング・センター
・ コミュニケーション・ショッピング・センター
・ ストリップ・モール
・ 大型店舗内

3. 小売業のトレンド
@ 新たな小売業態や組合せが登場している。
A 新しい業態の殆どは寿命が短い。すぐに模倣される。
B 電子化は無店舗販売を大きく成長させた。
C タイプの違う店舗間での競争が日常化している。
D 量販店と専門店への二極化傾向にある。
E 百貨店の特徴であったワンストップショッピングは新業態に圧されている。
F マーケティング・チャネルの専門化、管理化が進む。
G テクノロジーは競争における必須アイテムになった。
H ユニークな業態とブランドポジショニングを持つ小売店は海外進出する。
I 人の集まる場を提供する小売店が増加傾向を維持している。

U. 卸売業

1. 卸売業の成長とタイプ

■ 卸売業者を活用する主な理由
・ 販売とプロモーション
・ 仕入と品揃え
・ 小口分割
・ 保管
・ 輸送
・ ファイナンシング
・ リスク負担
・ 市場情報
・ マネジメント・サービスとコンサルティング

■ 成長する卸売業

■ 主な卸売業の種類
@ マーチャント・ホールセーラー
A フルサービスの卸売業者
B 限定サービスの卸売業者
C ブローカー
D 代理業者
E 製造業者や小売業者の販売支店、営業所
F その他の小売業者

2. 卸売業者のマーケティング決定

■ 標的市場
■ 品揃えとサービス
■ 価格の決定
■ プロモーションの決定
■ 立地の決定

3. 卸売業のトレンド

■リレーションシップを強化する方法
G マーケティング・チャネルで期待される機能を製造業者と明確な合意を持つ。
H 製造業者が要求する条件への理解を深める。
I 製造業者へのコミットメントを高める。
J 製造業者の求める付加価値を見つけ出して提供する。

■高パフォーマンスを維持向上させる流通卸売業者の戦略
@ 中核事業の強化
A グローバル市場への進出
B より良いものをより安く

V.マーケット・ロジスティクス

■物流概念の変化
1) ロジスティクス
2) サプライ・チェーン・マネジメント
3) マーケット・ロジスティクス
→ 顧客の要件を満たしかつ利益を上げるために、生産地点から使用地点までの原材料と最終製品の物的な流れを計画し、実行し、コントロールする。

* デマンド・チェーン
* 統合型ロジスティクス・システム(ILS)

■マーケット・ロジスティクスの基点となる活動
1) 売上予測
2) 総コスト

■マーケット・ロジスティクスの目的
多くの企業が唱える『適切な商品を、適切な場所に、適切な時間に、最も少ないコストで、運ぶ』という目的提示の本質とは?
→ 空理空論で終わってしまった企業の実態

1) マーケット・ロジスティクスの各活動は強いトレードオフ関係にある。
2) 各要素サービスの相対的重要性を検討する。
3) 市場に対して一定の確約を表明しなければならない。
4) 目的を達成するためのコストが最少になるシステムを設計する。
M=T+FW+VW+S
M:総マーケット・ロジスティクス・コスト
T:総運送コスト
FW:倉庫の総固定コスト
VW:倉庫の総変動コスト(在庫を含む)
S:平均的な納品の遅延、破損等による総売上損失額

■マーケット・ロジスティクスの決定

1) 注文処理の決定(どのように注文を取り扱うか)
2) 保管の決定(どこに在庫を置くべきか)
3) 在庫の決定(どれだけ在庫を持つべきか)
4) 輸送の決定(どのように商品を出荷すべきか)

■組織にとってのマーケット・ロジスティクスの教訓
企業はすべてのロジスティクス要素が一点に集まるポイントに上級副社長クラスを任命しなければならない。

■当日のスケジュール
時間帯 テーマ・内容
14:00 〜  小売業のマーケティングと今後のトレンド
15:00 〜  卸売業のマーケティングと今後のトレンド
16:00 〜  今後のマーケット・ロジスティクス(物流)のあり方
見学等 : 傍聴希望者は当日直接会場までお越し下さい(レジメ部数に限りがありますので事前にご一報下さい)。
日時、会場の変更がないか必ず前日に当サイトを確認下さい。
黎明塾は塾形式になっています。傍聴は自由ですが正規の受講を希望される場合は塾生からの推薦または入塾審査が必要です。
お問合せ: 見学希望等は事務局まで
電話:03-3925-5914(担当:畑森)
メール:reimei1@prosecute.jp
または下記申込フォームにて送信下さい
■黎明塾のついてのお問合せ
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