今月の本: |
『復活』(トルストイ)※前半 |
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実施日時: |
2014年2月15日(土)14:00〜17:00 |
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今月の会場: |
サンライフ練馬 和室(2)
西武池袋線中村橋駅・徒歩5分 |
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参加費 : |
350円(会場費・資料コピー代に補填します) |
懇親会 : |
終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度) |
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作品の舞台はロシア。農奴制は廃止されたものの、極貧の農民の犠牲の上に地主等の富裕層の生活が成り立っている時代です。
主人公のドミートリイ・イワーノヴィチ・ネフリュードフ公爵は陪審員として参加した裁判で殺人罪で起訴された売春婦カチューシャに再会します。彼女は若き日のドミートリイの欲望の対象とされて妊娠。それを境に身を持ち崩したカチューシャは売春婦となり、遂には殺人事件の裁判で有罪が確定することになってしまいます。
ドミートリイは過去の行いを悔い、彼女を救うことを決意し奔走し始めます。
そうした行為の中で、刑務所に収容されている人々を取り巻く様々な矛盾、冤罪の実態を目の当たりにするドミートリイ。
その一つひとつに誠実に向き合う中で、ドミートリイにとって人生をかけて取り組むべきテーマが3つ掲げられます。
・土地を百姓達に与えること
・カチューシャを助けて自らの罪を償うこと
・裁判と刑罰について何らかの結果を出すこと
作者トルストイが人生の晩年において自らに課した重要テーマに真正面から答えを求めようとした作品と言えると思います。
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